KYOBASHI ART WALL 第2回 審査結果

第2回 審査結果
第2回 KYOBASHI ART WALLにたくさんのご応募をいただきありがとうございました。本公募では、国内外から総数247点のご応募をいただき、審査を経て優秀作品2点および奨励作品4点の入選が決定いたしました。優秀作品は、以下の予定で展示いたします。

Photo: KATO Ken
展示場所・期間
TODAビル 建設中仮囲(北面)
東京都中央区京橋1-7-1
展示期間:2022年9月21日(水)~2024年3月(予定))
KYOBASHI ART ROOM
東京都中央区京橋1-8-4 京橋第二ビル 4F
展示期間:2023年3月8日(水)~3月18日(土)/3月29日(水)~4月8日(土)
※3/12、4/2(日)は休場
TODA BUILDING
東京都中央区京橋1-7-1
展示期間:2024年11月以降(予定)
審査員総評
笠原美智子(公益財団法人石橋財団 アーティゾン美術館副館長) 石井孝之(タカ・イシイギャラリー代表) 戸田建設株式会社 京橋プロジェクト推進部
前回同様、今回も活動経験の豊富さ、作品の完成度に拘らず、コンセプトや視覚的インパクトに重点を置き審査し、優秀作品2点と奨励作品4点を選出しました。
優秀作品の高橋喜代史さんによる、言語をストレートに用いて、自分自身が登場するパフォーマンスを主軸とした写真作品「POSTER」は、シンプルな表現でありながら、多層的な背景を想起させ、作品が展示される屋外の仮囲という場所において、とても効果的であると思いました。
同じく優秀作に選出されたチャン・ジンウェンさんは、都市に暮らす日常生活の「孤独」をテーマに、秀逸に切り取られ身近でありながら非現実でもある風景、墨と和紙による色彩がその孤独、不安をよく表現していました。 日々何万人もが行き交う路上で、人々が作品から何を思い、感じるのか、とても楽しみです。
優秀作品

作品名:POSTER 制作年:2018年|素材:写真(映像作品《POSTER》のスチール写真)|サイズ:H75×W100cm
英語・日本語・アラビア語、3つの言語で「助けて!」と描かれた大きなポスターを、1人で貼ろうとする映像作品《POSTER》のスチール写真である。日本の難民認定問題を背景に、日本に助けを求めて難民申請をする人々の状況と、ポスターを貼るには助けが必要な状況を重ねた。遠く離れた世界の出来事と自分とを接続する試みとして、同じ言葉を翻訳・併置して異なる背景をと考えた。そして難民申請者に対し自分の住む国が非情な対応をしていても具体的な行動を起こさない/起こせない自分がいた。その状況をこそ抽象化させ、自らの姿勢としての路上行為を映像に記録した。

高橋喜代史
1974年北海道生まれ。札幌を拠点に国内外で活動。「言葉とイメージ」に関する映像インスタレーションや立体作品を制作している。1995年ヤングマガジン奨励賞。2000年ビッグコミックスピリッツ努力賞。2010年JRタワーアートボックス最優秀賞。2020年第3回本郷新記念札幌彫刻賞。2012年より現代美術の企画も行う。2015年一般社団法人PROJECTA設立。(受賞時点)

作品名:冬夜 制作年:2022年|素材:雲肌麻紙、墨|サイズ:H41×W41cm
現在「孤独」を創作の核とする作品を制作している。無機質な風景を描写し、現代人の「孤独」、「記憶」、「コロナの不安感」などの感情を伝えたいと考えている。「冬夜」(とうや)は、見慣れた喫煙所をモチーフにして描写した。人がいなくても、見えない記憶や感情が存在していると考え、空間の閉鎖的な構図を利用して、物語が溢れるような場面を作りたいと思った。そして作品は、現実の世界を再現するだけではなく、現実と非現実の隙間を織り込んで、不思議な世界を表現している。

チャン・ジンウェン
1979年台湾台中生まれ。2020年より多摩美術大学大学院美術研究科博士後期課程在籍。主な展示に、2021年「東アジアのなかへ―収斂と拡散 vol.3 容器」(柴田悦子画廊/東京)、2022年「記憶容器」SICF22 EXHIBITION部門 グランプリアーティスト展(スパイラルガーデン/東京)、「伏線」(誠品画廊/台湾)などがある。(受賞時点)
奨励作品

作品名:屋上 制作年:2021年|素材:キャンバスに油彩|サイズ:H100×W100cm
有馬莉菜
1988年東京都生まれ。2015年東京芸術大学大学院修士課程美術研究科絵画専攻修了。 "場所"、"感覚"、"記憶"を基に、平面油彩を制作している。2011年トーキョーワンダーウォール賞。2012年シェル美術賞入選。2015年損保ジャパン日本興亜美術賞入選、テラダアートアワードTERRADA賞。以降、国内外で展示を行う。(受賞時点)

作品名:色と揺れ 制作年:2022年|素材:画用紙にアクリル、PCに取り込みPhotoshopでレイヤーを積層|サイズ:H300×W489.2cm
諏訪 葵
1991年東京都生まれ。2022年現在、東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程に在学中。人間が視覚的な現象を知覚するプロセス、「見ること」から展開するインスタレーション作品や映像作品、平面作品を制作している。(受賞時点)

作品名:ただいま 制作年:2022年|素材:キャンバスに油彩|サイズ:H100×W72cm
中井伸治
1977年大阪府生まれ。多摩美術大学卒業。自身の体験やイメージから物事の輪郭を直接触れられる表現を絵画や写真を通して模索している。2010年トーキョーワンダーウォール賞。2019年第2回枕崎国際芸術賞準大賞。2021年IMA next THEME#24 MEMORIESショートリスト入選。(受賞時点)

作品名:BAKKY POSE 制作年:2022年|素材:油彩、墨、カラースプレー|サイズ:H71×W60.5cm
BAKKY
宇宙との意識のつながりを感じながら絵を描いている。創作においては、今この星で生きている自分とは違う宇宙の自分にコンタクトし、シンクロする。瞬間的・新鮮なひらめきを重要視し、身体と意識を最大限に活かした表現を心がけている。人間にはなぜ身体があり、意識があるのかを模索し、「BAKKY is art」をテーマに制作している。(受賞時点)


