Tokyo Dialogue 2024
「Tokyo Dialogue 2024」は、3年にわたり実施しているプロジェクト「Tokyo Dialogue 2022-2024」の最終年にあたります。同プロジェクトは、東京・京橋に120年余り本社を構える戸田建設とT3 PHOTO FESTIVAL TOKYOによる共同プロジェクトで、毎年、「写真家」と「書き手」がペアとなり、京橋を舞台に「写真」と「言葉」による“対話”を生み出します。2022年の発足当時、地下25mのTODA BUILDINGの工事現場からはじまった景色も、今や空高く仰ぎ見る高さにまで到達し、ビルはついに2024年11月に、京橋の新しい芸術文化の拠点として開業を迎えます。写真と言葉によってそれぞれが往還しながら、過去、現在、未来へと続く時間と変わりゆく都市の姿を描き出します。
INFOMATION
- 会期
2024年10月5日(土)~2024年10月27日(日)
- 会場
TODA BUILDING 工事仮囲 西・北面(東京都中央区京橋1-7-1)
- 主催・企画
戸田建設株式会社、T3 PHOTO FESTIVAL TOKYO
出展作家
写真家
今井智己(いまいともき)
1974年生まれ。写真家。『真昼』(青幻舎、2001年)や『光と重力』(リトルモア、2009年)など、街や森、静物などの日常的な光景を、独特の静謐さと緊張感とともに捉えた写真作品を制作。近年は「光ー呼吸 時をすくう5人」(原美術館、2020年)、「今もゆれている」(横浜市民ギャラリーあざみ野、2018年)、「いま、ここにいる」(東京都写真美術館、2017年)、「19th DOMANI・明日展」(国立新美術館、2016年)などのグループ展示にも参加している。
上田 良(うえだやや)
1989年大阪府生まれ。2014年京都精華大学大学院芸術研究科博士前期課程修了。自作の造形物を撮影した写真作品をはじめ、版画やドローイングなどの制作を行っている。近年の展覧会に「アッセンブリッジ・ナゴヤ2020」(港まちポットラックビルディング、旧・名古屋税関港寮、2020年)、個展「METAL GLUE / スロウ・ドローイング苑」(ニュースペース パ、2023年)、「Ginza Curator’s Room #005 天使のとまり木」(思文閣銀座、2023年)など。2015年写真新世紀佳作、2017年VOCA奨励賞受賞、2019年群馬青年ビエンナーレ奨励賞受賞。
鈴木のぞみ(すずきのぞみ)
1983年埼玉県生まれ。2022年東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。写真の原理を通して、光の諸現象により事物に宿る潜像のような記憶の顕在化を試みている。近年の展覧会に個展「HIRAKU Project Vol.16 鈴木のぞみ The Mirror, the Window, and the Telescope」(ポーラ美術館 アトリウムギャラリー、2024年)、「潜在景色」(アーツ前橋、2022年)、「無垢と経験の写真 日本の新進作家 vol. 14」(東京都写真美術館、2017年)など。2016年VOCA奨励賞を受賞。2018年度ポーラ美術振興財団在外研修員(イギリス)。
書き手
堂園昌彦(どうぞのまさひこ)
1983年東京都生まれ。2000年、高校生のときから作歌をはじめる。早稲田短歌会を経て、現在短歌同人誌『pool』所属。2013年、歌集『やがて秋茄子へと到る』(港の人)刊行。このほか、山田航編著『桜前線開架宣言Born after 1970 現代短歌日本代表』、瀬戸夏子編著『はつなつみずうみ分光器 after 2000 現代短歌クロニクル』(共に左右社)などに掲載。堂園昌彦・永井祐・土岐友浩で歌書書評ブログ「短歌のピーナツ」を更新中。
青柳菜摘(あおやぎなつみ)
1990年東京都生まれ。リサーチやフィールドワークを重ねながら、観察、記録、物語をめぐる作者自身の経験を表現することをめざして、その不可能性を記録メディアでいかに表現するかを主題に取り組んでいる。近年の活動に個展「亡船記」(十和田市現代美術館、2022年)、オンラインプロジェクト「TWO PRIVATE ROOMS – 往復朗読」(2020年−継続中)、第10回 恵比寿映像祭(東京都写真美術館、2018年)など。詩集『そだつのをやめる』(thoasa、2022年)で第28回中原中也賞受賞。コ本や honkbooks主宰。
藤井あかり(ふじいあかり)
1980年神奈川県生まれ。2008年、椋俳句会に入会し、石田郷子に師事。2015年、第5回北斗賞受賞。句集『封緘』(文學の森)を上梓。2016年、第39回俳人協会新人賞受賞。2024年、句集『メゾティント』(ふらんす堂)を上梓。
作品集「Tokyo Dialogue 2024」
- 書名
Tokyo Dialogue 2024
- 写真
今井智己/上田良/鈴木のぞみ
- 言葉
堂園昌彦/青柳菜摘/藤井あかり
- デザイン
中島雄太(Yuta Design Studio)
- 仕様
A5判・64頁
- 発行日
2024年10月5日
- 発行
一般社団法人TOKYO INSTITUTE of PHOTOGRAPHY
本展に向けて制作された作品を収録した作品集をT3 PHOTO FESTIVAL TOKYO 2024の会期中に販売致します。